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つなぎ売りとは

つなぎ売りとは
制度信用取引で売建をしている方が支払うことがある追加コストです。
通常、買建は借りた現金で株式を買って株式を手に入れ、売建は借りた株式を売って現金を得ます。ただし、これらは担保として証券会社に預けられ、証券会社は通常、買建側の株式を売建側が借りた株式へ、売建側の現金は買建側が借りた現金へ融通しています。制度信用銘柄の場合は、証券会社の中で差引して、不足した分を証券会社が証券金融会社から借入れています。 証券金融会社でも、各証券会社からの借入れ分を融通しています。ただし、新規売建注文が増えた場合など、証券金融会社でも株式が不足することがあります。その場合、株式を保有している機関投資家などから、入札で決定した手数料を支払って株式を調達します。その手数料が、逆日歩(品貸料)と呼ばれ、株式の借り手である売建をしている方が支払う必要があります。買建をしている方は株式の貸し手でもあることから、逆日歩を受取れます。 逆日歩が発生するかどうかは、毎営業日、取引終了後に売買を差し引いてわかります。逆日歩の値段は取引翌営業日に行われる入札によって決定しますので、前もって発生するかどうか、また、いくらになるかはわかりません。ただ、お客様サイト内【QUICK情報】-【銘柄情報】等に掲載されている【証金残】を見ることによって、直近の需給を確認することはできますので、売建をする場合は確認すると良いでしょう。株式の需給状況が大きく売りに傾いている場合、高額の逆日歩が付く場合もあります。そのため、売建てる場合は、銘柄の値下がりによって利益が出ていても逆日歩の支払いが上回ってしまうこともありますので、十分注意が必要です。

【初心者向け】株主優待による甘い罠:落とし穴にかからない方法5選

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ここからはイラストと一例を用いてご説明します。 今から始める優待で沢山得をしたいと考えている主婦 のAさんの例を元に考えてみましょう。Aさんは3月末が権利確定日となる「 株主優待付きの優待株を優待が貰えるぎりぎりの日である「権利付き最終日」に取得した 」とします。
勿論、一概には言えませんが、この時のAさんの考えに近い程あなたは「株主優待の罠にはまりやすい」傾向にあります。つまり、下記のようになる事が多いです↓

得がしたい初心者投資家の主婦Aさん「買ったばかりの株だし、次の日に売ってもほとんど損は無いと思うから、 ちょっとぐらい株価が下がっても食事券の優待と配当金の分だけ儲けが出るわ♪

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実はこの主婦の方の考え方こそが、 優待株で良くある失敗例 であり、投資の初心者が高確率で落ちやすい罠の一つです。「このパターン」については、事前に把握できていれば回避できたはずです。つまりは、イラストのように「権利落ち日に株価が急落してしまう」というありがちなケースに陥る事になります。では、実際に株価がどのように動くケースが多いのかを次の内容で見てみましょう。

権利落ち日に優待株を売却するのは罠の一つである

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一番右端のグラフ(4番目)を権利落ち日として観てみて下さい。 このように「 権利落ち日を境に株価が一気に急落する 」のは決して珍しい事ではなく、むしろ良くあるパターンであり、 優待株投資における罠の一つ であると言えます。

◆例:株価500円の株を100株保有で食事券が5000円分貰える優待の罠◆ 【良くあるパターン】
①権利落ち日に株価が100円下がり(株価400円)「結果:1日で1万円損をする
②キャピタルゲイン狙いでも買ったが「高値づかみ」で株を「塩漬け」にする
③何も知らずに「優待クロス」を使い、手数料で大損する(※罠の回避法⑤で説明↓)

勿論、必ずしも株価が急落する訳ではありませんが、株価は「売りたい人と買いたい人のバランスによって成り立っている」ため、権利落ち日に株価が下落傾向にある(主婦の方の考えと同じように優待を獲得してすぐに売りたいと考える投資家が多いため)事を知らないと「 貰える株主優待・配当金以上に損をする事になり兼ねない つなぎ売りとは 」ので、お気を付けください。

株主優待の罠にかからないためには?「解決策5選」

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それではお待たせしました。ここからは、投資経験者の中では最早鉄板である「 株主優待の落とし穴にかからない方法を5つご紹介 」いたします。これを知るだけで罠にかかりにくくなるだけでなく、その落とし穴とも言うべき「株価の下落を逆手に取る事が出来るようになる」ので、是非とも下記の方法をあなたの優待株投資にご活用ください。

株主優待の甘い罠にかからない方法①業績の良い割安株を選ぶ

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いわゆる「バリュー株投資」と呼ばれる投資方法です。バリュー株投資は「 企業の価値に対して株価が割安の銘柄 」の事を指します。第一線で専業として活躍しているプロトレーダーの方の中には「バリュー株投資は不人気株も多いから買いたい値段・売りたい値段での売買が出来ない」という方もいらっしゃいますが、私がバリュー株投資をしている事を踏まえて言わせてもらうと、絶対ではないですし、そもそも投資の神様「ウォーレン・バフェット氏 の 投資方法はバリュー株投資を活用」されています。

それに、 安全面 を考えるとバリュー株投資は「初心者に最適」とも言えます。具体的な、バリュー株の良い点(メリット)・悪い点(つなぎ売りとは デメリット)は以下の様になります。

この方法を使う事で、 大暴落のリスクを大幅に回避 する事が出来ますので、優待を中心とした株式投資をする予定の方・罠(落とし穴)にはなるべくかかりたくないという方は積極的にバリュー株投資を活用してみて下さい。

株主優待の甘い罠にかからない方法②底値・押し目買いを意識

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長く持ち続ける事の多い「優待株」 だからこそ、出来る限りの「 つなぎ売りとは 底値 」での買い、戦略的な「 押し目買い 」を意識してみましょう。

「 底値 」は相場がいちばん低いときの値段となります。当然ながら、底値を判断するのはかなり難しいからこそ、「 底値に近い段階で買えた株 」は長期的に見ても損をしにくくなります。つまりは、 底値で株を買うという意識 がとても大事であり、「すぐに優待株が欲しい!」という感情をコントロールしてなるべく安い局面で買う事ができれば、その投資は成功するパターンが多いです。また、

「 押し目買い 」は株価が下がった時(押し目)に「上げ相場にある株の一時的な下落を狙って買いを入れる」事を指します。同じように、下げ相場で買いを入れる事により「 手持ち株の平均単価を引き下げる手法 」として「 ナンピン買い 」がありますが、下手なナンピン買い(数値的・戦略的に根拠のない買いを入れる場合)は、損切りの何倍も危険です。

結論としては、しっかり考えて「 押し目買い 」をする事、何も考えずに価格の平均化だけを意識した「 ナンピン買い 」を避ける事は「投資経験者」の多くの方が実践している事ですので、是非とも優待株投資でも意識して実践してみて下さい。

株主優待の甘い罠にかからない方法③敢えて権利落ち日後の優待株を買う

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最近、テレビで話題の「 カリスマ主婦で優待投資家 」の方が増えており、皆さんが口をそろえておっしゃるのが「敢えて、権利落ち後の株を買う方法もあります」と断言しています。

これは、当記事の「 株主優待の甘い罠にかからない方法② 」にもつながってきますが、実は「優待の権利落ちによる株価下落」は「 絶好の押し目買いのチャンスの一つ 」となります。ですので、焦って「優待権利獲得前~権利付き最終日までのやや高めの優待株」を買って、損をする確率を上げるよりも「 目の前の優待権利獲得(2、3日後に優待が貰える場合の株の購入)を一旦諦めて、割安となった株を買う(直近の優待獲得は出来ないが、その次の優待権利は獲得できる) 」方が 圧倒的に得をする可能性が高いです。

優待株投資を基準に考えている方は、「長期保有」をする事も多いと思いますので、なおさら「 権利落ち後の優待株購入 」をご検討される事をおすすめします。

株主優待の甘い罠にかからない方法④知識を増やす事

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こちらの方法は仕事・ビジネス・私生活等、どの分野においても最も合理的且つ効率の良い方法で、当然ながら「株式投資」でも高い効果を発揮します。特に、「専門用語」の多い株式投資において、 「スキル不足・勉強不足」はかなりの致命傷 となるうえに、「失敗にすら気付かない」という事もあるので、知識を増やす事は尚更重要です。例えば、

Q.あなたは「 信用取引 」と言う言葉について、どうお考えでしょうか?

A.実は、以下のように思った方はかなり危険で、それだけ見ても「 知識不足で危ない取引に手を出してしまう可能性が上がる 」事がほとんどです。

◆ポイント:初心者投資家が考えがちな信用取引について◆ 【 信用取引について初心者投資家が考えがちな事 】
信用取引は何となく危険だから絶対にやる必要はない
信用取引は現物買いの投資家には一切関係がない事だ
信用取引は優待クロスをする時だけ活用すれば「ほぼ儲かる」

上記の3つは全て間違いです。何故なら、プロトレーダーの方は当たり前のように「信用取引を活用」しており、ここで問題なのは、信用取引における数値が「株価に反映される」・「信用取引ならではの稼ぎ方」があるので、このパターンを知らない事自体が、「 チャートを読めない 」という事に繋がります。特に、 つなぎ売りとは 「信用取引」は怖いからしないという事自体は問題なくとも、「信用取引をやらないから覚える必要がない」という考え自体が株式投資において致命傷となる 事を知っておきましょう。

更には、「信用取引」に興味を持つきっかけとなったのが「 優待クロスが出来るから 」という事を知ったからという方は実に多いです。これも優待株の参入障壁を軽くする罠の一つです。詳しくは、下記にてご説明いたします。

株主優待の甘い罠にかからない方法⑤優待クロスは基本的にしない

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優待クロスをすれば「 タダ同然で優待が手に入りますよ 」という甘い罠にかかってしまった方は多くいらっしゃいます。ここで誤解されないためにも解説しますが、「この方法自体は何の問題もない」ので、多くの証券会社が「信用取引の入り口」としてご案内しております。

「優待クロス自体は優秀な取引方法」であり、優待株投資で活用したい方も多いです。では、何が問題になってくるのでしょうか?その答えこそが 「逆日歩」 です。

ただ、どうしても「 優待クロス取引がしたい! 」という方が一定数いらっしゃいます。更には「 クロス取引で優待はタダで欲しいし、絶対リスクも取りたくない!! 」という思いが強い方も決して少なくないです。 逆日歩 の事を考えると「それは無理だよ・・・」という意見も当然ながらありますよね。

ですが、実は「安全に優待クロス取引が出来る」証券サイトが存在するんです。詳しくは次の内容「松井証券のつなぎ売り(優待クロスの別名)」にてご説明します。

◆ポイント:優待クロスにおける罠「逆日歩」とは◆ 【逆日歩】・・・ 取引時点ではいくらかかるかわからない追加コスト ※参照「松井証券サイト」↓

制度信用取引で売建をしている方が支払うことがある追加コストです。
通常、買建は借りた現金で株式を買って株式を手に入れ、売建は借りた株式を売って現金を得ます。ただし、これらは担保として証券会社に預けられ、証券会社は通常、買建側の株式を売建側が借りた株式へ、売建側の現金は買建側が借りた現金へ融通しています。制度信用銘柄の場合は、証券会社の中で差引して、不足した分を証券会社が証券金融会社から借入れています。

証券金融会社でも、各証券会社からの借入れ分を融通しています。ただし、新規売建注文が増えた場合など、証券金融会社でも株式が不足することがあります。その場合、株式を保有している機関投資家などから、入札で決定した手数料を支払って株式を調達します。その手数料が、逆日歩(品貸料)と呼ばれ、株式の借り手である売建をしている方が支払う必要があります。買建をしている方は株式の貸し手でもあることから、逆日歩を受取れます。

逆日歩が発生するかどうかは、毎営業日、取引終了後に売買を差し引いてわかります。逆日歩の値段は取引翌営業日に行われる入札によって決定しますので、前もって発生するかどうか、また、いくらになるかはわかりません。ただ、お客様サイト内【QUICK情報】-【銘柄情報】等に掲載されている【証金残】を見ることによって、直近の需給を確認することはできますので、売建をする場合は確認すると良いでしょう。株式の需給状況が大きく売りに傾いている場合、高額の逆日歩が付く場合もあります。そのため、売建てる場合は、銘柄の値下がりによって利益が出ていても逆日歩の支払いが上回ってしまうこともありますので、十分注意が必要です。

松井証券の優待クロス(つなぎ売り)が初心者におすすめな理由

松井証券には「株主優待取得」を 逆日歩 を気にせずに「優待クロス」が出来る「つなぎ売り」手法として 「短期信用取引」 があります。

松井証券の短期信用では、株主優待を実施する銘柄を中心に、毎月の取扱い銘柄を決定します。

優待取りのつなぎ売りは、保有銘柄の株価下落リスクを抑えながら優待を獲得する手法ですが、制度信用取引(以下、制度信用)でしか売建できない銘柄では逆日歩が発生するリスクがあります。一方、短期信用は無期限信用と同じく一般信用取引に該当するため、逆日歩が発生しません。
短期信用では、これまで無期限信用で取扱いのなかった銘柄や、無期限信用で利用できる株式が不足し売建できなかった銘柄を中心に、取扱銘柄を選定します。そのため、 より多くの銘柄について逆日歩を気にせず優待取りのつなぎ売りを行っていただくことが可能になります。

また、松井証券の優待株取引で凄いのは「つなぎ売り」だけではないんです。松井証券には、「 クロス注文 」という機能があり、つなぎ売り(優待クロス)で必要な 「現物買い」と「信用売り」をまとめて発注できる うえに、「 清算予約注文 」機能を使う事により、なんと「信用取引における面倒な 手仕舞い (←顧客が証券会社から借りている株券や資金を返済する事)つなぎ売りとは 」まで 自動で発注予約 する事が出来ます。ですので、 初心者優待投資家に優しい「松井証券 」で無料証券口座開設をご希望ください。

※松井証券を含む優待株投資には「証券口座の開設(無料)」、また、優待クロス(つなぎ売り)つなぎ売りとは をプラスで活用する場合は「信用取引口座の開設」も必要となります。

まとめ:株主優待の罠は勉強すれば回避しやすい

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今回は「 【初心者向け】株主優待による甘い罠:落とし穴にかからない方法は? 」についての記事を公開しました。最後に、優待株投資の罠についての記事内容をまとめてみました。

優待株投資の罠にかからない方法の記事「まとめ」 ・株主優待における罠は沢山ある
・権利付き最終日・権利落ち日・権利確定日については必ずおさえるべき
・権利落ち日は株価が下落しやすい
・権利落ち日の手前に買って大損をする初心者投資家が多い
・バリュー株投資は価格面で特に始めやすく、安全な投資手法である
・底値・押し目買いをする事により、長期保有がしやすくなる
・敢えて権利落ち日後の株を買うのは鉄板の優待株投資手法
・信用取引は初心者投資家にも必要な情報が沢山ある
・優待クロスは情報不足で始めると大怪我をする
・優待クロスで特に怖いのは逆日歩による追加コスト
・優待クロスは自動発注機能付きで投資初心者に優しい「松井証券」がおすすめ
【結論】投資においても、知識・経験を増やすのが一番安全である

また、当記事を読んで「 やっぱり優待株の勉強をしっかりしてから株を始めようかな 」とお考えの方に合わせておすすめしたいのが「 つみたてNISAを活用した投資信託の買い付け 」です。

また、何より「プロが運用してくれる」ので投資初心者の方には特におすすめです。投資信託の内容が気になる方は、私の「3年間のつみたてNISAの運用結果の記事」も読んでみてください。

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それでは、今回は以上となります。 家計に役立つ情報が必要な時 は、是非ともこちらに遊びにきてくださいね。最新の節約情報をご用意してあなたをお待ちしております。

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