Paradox:ブレイクビーツの極み
ParadoxことDev Pandyaは、20年にわたってドラムファンクのジャンルを開拓してきた。 膨大な数のヴァイナルリリースとともに、彼のビートは、細部にまでこだわる打ち込みをはじめ、完ぺきに配置されたシャッフルアレンジや比類なきファンクで知られるようになった。 Moving Shadow、Metalheadz、Reinforcedといった名門レーベルから定期的に発表してきたDevのディスコグラフィーは、自身の技能に対して人生をかけて揺るぎなく献身してきたことの証明となっている。
「1989年当時は、ファンクのブレイクビーツを高速にして、8ビットのテクノスタブとか808のベースラインと融合していたね」と、Devは今回のインタビューで制作内容を語っている。 「自分たちがどんな音を作っているのか不明だったよ。そのテンポのものが、ほかになかったからね。 当時はインターネットが生まれてなかったから、カセットテープ数本をたくさんのレーベルに送ってた。 イニシャルレンジブレイクとは それで、Moving Shadow(英語)から返事が来て、オーナーのRob Playfordに会ったんだ。 俺らの曲を聞いて、速すぎるって言われたし、BPMがいくつか聞かれたね。 コンピュータにBPMカウンターがなかったから、わかんなかったけど、俺らには良く聞こえたし、変えたくなかった。 いま思えば、こいつら狂ってるって絶対思われたよ。 でも、契約しようってその日に申し出があってさ。それで、帰ってから相談するって言ったんだ。 帰り際にコート掛けのところでMoving Shadowのジャケットがかかっていて、踊る人のロゴが背中に入ってた。 そこで、制作パートナーのDJ Traxと俺はお互いに顔を見合わせて直感したね。 その日のうちにRobに電話して、Moving Shadowの契約を受けることにした。それで1992年にMixraceの最初の12インチが出たんだ」
Mixrace “イニシャルレンジブレイクとは The Future Is Before Your Eyes”。1992年、Moving Shadowからリリース。
Bボーイを自称するDevがブレイクビーツの文化的系譜に強い興味を抱いているのは、レコードショップに足しげく通って、制作仲間のNucleusと一緒にレアなコレクターズアイテムや隠れた名曲を掘っていたことに深く根付いている。 The Winstonsの“Amen, Brother”やJames Brownの“Funky Drummers”などのクラシックネタをサンプリングするようになった活動最初期を振り返りながらDevが回想してくれたのは、アルバムシリーズ『Ultimate Breaks and Beats』(英語)を発見したことだった。同シリーズに影響を受けて制作したのが、彼のソロ名義Paradoxによるヴァイナル限定ドラムブレイクシリーズ『Wax Breaks』だ。 今回、Devは同作からループをいくつか提供してくれている。こちらでダウンロードして使用可能だ。
Paradox『Wax Breaks』のループをダウンロードする
リズムの理論に対するこうした精通ぶりから、Devにはドラムの演奏や教育の経歴があると考えて当然だろう。 ところが驚くことに、音楽制作を始めるまえに彼がドラムスティックを手にしたことはなかった。 それにもかかわらず、Devのビートはオランダのドラム/パーカッション誌『Slagwerkkrant』の興味をひき、コンピュータ・ドラマーとしてPhil Collinsと並んで特集されたことがある。
変化し続ける世界で盤石で居続けられるDevの能力は、音楽と使用ツールの両方に反映されている。 OctaMedというトラッカーの90年代版を実行するCommodore AmigaとAkai S3000XLを組み合わせるやり方は、いまでも彼がビートメイクで選ぶ手法だ。 現在利用できるものとくらべると、そうした機材のセッティングによる技術的な制約にイライラするんじゃないかと考える人がいるかもしれない。
「もちろん、俺のやっていることの本質を簡単に実現して、それ以上のことをできるプログラムはたくさんあるんだけど、科学的な感じにはあまりしたくないんだよね。それだと俺にはファンクなものじゃなくなるから。 AmigaとOctaMedを使ってる最近の子たちがいたんだよ。すばらしいね。オールドスクールなジャングルの手法が再燃しているってのがいい。 俺はOctaMedができたときから使ってるから、コードを知り尽くしてる。 イニシャルレンジブレイクとは 一緒にやる別のアーティストもDAWを使っているし、もちろん、あれこれ機能を備えたコンピュータ・プログラムを使うことに多くの利点があるのはわかる。 俺なら年休を取らないとできないような作業をスピーディーにこなしているのを見ると、うらやましく思うけど、俺としては制作面に支障はないね。 おもに不満なことのひとつは、コンピュータで起こることは、コンピュータでしかできないことだよ。 俺の場合だと、DAWみたいに複数のプロジェクトを切り替えられない。 ミキサー卓の設定は、曲が完了するまで削除できない」
ブレイクビーツ選び
「問題になりそうなブレイクは、ほぼ瞬時に特定できるよ。 ブレイク本来のファンクなスイング感を残したい場合、ツーバスの高速キックは、速いテンポだと、それほどよくない。最終的にBPM160以上だと潰れてしまうからね。 もちろん、編集してグルーヴを遅くすることは簡単だけど、ほとんどの場合、全体の雰囲気が自分の求めているものから変わってしまう」
「俺が一番我慢した問題のブレイクは、4-Heroのコンピ『Scattered Snares』に入れた曲だった。 そのブレイクというのは、New Birthの1974年の名曲“Got to get a イニシャルレンジブレイクとは Knutt’”で、 ヒップホップでよく話題になるブレイクなんだけど、ずれてるカウベルがあって、頭がおかしくなる。 そのブレイクだけの作業を何週間もやったよ。 一度はあきらめかけたけど、粘り強く作業を続けてたら、最終的に230個のスライスになった。コンピュータで切り貼りされてないように聞こえさせるだけじゃなくて、なくなっていたオリジナルのテープを俺が発見して、出回っていなかったセクションを見つけたような感じにしたかったんだ。 その結果が、自分の“Transfigured Knut”って曲」
Paradox “イニシャルレンジブレイクとは Transfigured Knut”
アーカイブされた数十年におよぶファンクのレコードから、現在の膨大なループ集にいたるまで、サンプリング可能なブレイクビーツには事欠かない。 ところが、ダンスミュージックの定番素材として採用されてきた誰もが知る名ブレイクビーツはわずかしかない。 言うまでもない例は、The Winstonsの“Amen, Brother”だ。Dev曰く、この曲がアイコン的地位を獲得したのは、ブレイクの独特なライドシンバルのパターンと、何十年にもわたるAkaiの12ビットと16ビットの刷新によるものだそうだ。
アーメンブレイクとして知られるThe Winstons “Amen, Brother”。
「繰り返し使うようになるブレイクがいくつかあるんだけど、そうなるのは、オクターブ・レンジが理由だね。 オクターブを上げ下げしてブレイクを再利用するのは、すごく楽しいよ。 アパッチとファンキーミュールについては、いい感情も悪い感情も抱いてる。ファンキーミュールのスイングパターンは、気に入ってるけどね。 一番使い勝手がいいのは、1972年のLyn Collins “Think (About It)”かな。パキッとしてるし、タンバリンが最高だよ。 実は、このグルーヴをドラムンベースでよく再現してるんだよ。名ドラムパターンだからね。俺のAkaiに入ってたよ、先週」
Lyn Collins “Think (About It)”
ブレイクの切り貼り
何十年ものあいだ、音楽制作者たちはブレイクをサンプラーで切り刻んでシーケンサーで並び替えてきた。 この作業に対応するため、音楽技術は発展を遂げて、現在扱える自動スライスの各種アルゴリズムが誕生した。 ところが、Devは手作業を強く推奨する。
「ブレイクを編集するまえに、スピードしか変えずに聞いて、問題の起こりそうな場所を特定するようにしてるんだ。 通常だと、シャッフルとかフィルはすべて、もっといい別の部分で置き換えられることになる。 元々のテンポでスライス作業を始めて、できたスライスのなかで同じグルーヴをマッピングしなおすんだ。BPMはあとで変えてる。 サンプラーに入れたあとは、それぞれのスライスを反転させて、いろんなアタックとリリースのエンベロープ設定で音の残響を加えるよ。 DAWの環境と同じように、シンセサイザーの鍵盤に全部をマッピングするんだ。 すべてのスライスがなめらかにつながってないといけない。 時間のかかる作業だけど、ブレイクのピッチやテンポを変えるのなら、それだけの価値はあるね」
ドラムの打ち込み
「俺のパターンを作るときは、ファンクのドラマーみたく考えるようにしていて、つねに適切なタイミングでフィルとかタムロールを打ち込もうと集中してるよ。 サンプリングしたブレイクのドラマーに俺のバージョンを聞いてもらって、その人の芸術に俺が手を加えたことを受け入れてもらいたいね。元の良さを壊しているんじゃないって知ってほしい。 元ネタの根っこの部分は保っておくことが多いけど、コラボレーションだと、いろんなことをわからないように変化させてる。 Sebaとやった“Lifeform”って曲だと、1969年のBilly Clarkの“Both Eyes Open”をサンプリングしていて、 ドラムヒットの部分を取ってきて、その音をすっきりさせてから、似ているグルーヴを作ったんだ。似ているけど、ちょい前に出してる」
「Metalheadz用に新しいやつを仕上げたんだけど、それでは、いろんな定番ブレイクからたくさん要素を持ってきて、それを1個の猛烈なループにモーフィングさせたんだ。でも通常だと、単発のドラムヒットを探して自分のブレイクビーツの一部に重ねてる。そうすると、良くなるからね。音をそぎ落とす系のやつだと、好みのものがある。 パーカッションを使ってなくて、ブレイクをそのままループさせたトラックが好き。Bボーイのサイファーっぽい雰囲気があるやつ。 少ないことで効果を出すっていうのが、ときどき、すごくうまくいくんだよね」
「こういうシャッフルは、ハット、スネア、ハット、スネアっていうシーケンスからできていて、サンプリングした音がぶつからないように若干ギャップを取って、ちょっとした刺激にしてる。 DAWでMIDIノートをドラッグしてサンプルを短くする代わりに、トラッカーで16進数のコードを入力してるんだよね。そうすると、シャッフル中のドラムヒットの終わり部分をカットしたり、ゲート処理とかフィルター処理をしたりしてくれるから、結構便利だよ。 で、ブレイクに合わせてそこへEQをかけて、それを上に重ねるんだ」
「急速なツーバスを削除する以外だと、ブレイクの最初のダウンビートは必須だから、いつもは最初のキックをほかのキックよりも大きくしてる。 俺のマスタリングエンジニアのDenis Emeryは、『Dev、自分のキックの限界を知っといたほうがいい』って言ってたね。 なんでかって言うと、俺はキックをそれぞれ違う音量にするのが好きなんだけど、ランダムで一部を意図的に大きくしすぎちゃうからなんだ。キックを同じ音量には絶対しない。それだと機械的すぎるから」
「それ以外でブレイクを遅くする方法は、ループの途中とか、8小節か16小節の終わりでキックバックっていう技を使うことかな。単発のキックとハイハットを挿入してビートを組み替えて、拍を遅らせるんだ。 シンプルな作業なんだけど、すごく重要。 最近のドラムンベースって、ずっと2拍と4拍にスネアが入っているものが多くて、それはそれでいいグルーヴなんだけど、このキックバックの挿入が必要なときがある」
ブレイクビーツとは、本質的に、昔のファンクやジャズの録音からドラムとパーカッションのソロ部分をサンプリングしたもので、往々にして、その録音自体に自然な残響がかかっている。そして、それが個性の決定要因になることが多い。 ところが、いざスライスやリアレンジを始める段階になると、これが難しい。そうした残響の流れが途切れてしまい、不自然な音になってしまうことがあるからだ。 これに対処するため、Devはブレイクビーツの「空気感」をサンプリングする重要性を説いている。 そうすることで、編集時に隙間を埋めたり、特定のドラムヒットの末尾部分を長くして、前後のドラムヒットになじませやすくなるためだ。 そのためには、ドラムヒット同士の間にあるわずかなルームノイズ部分をサンプリングしたり、ドラムヒットを反転させて空間を埋めやすくするなど、数多くの方法がある。 適切なリバーブを全体的にかける場合とくらべると、最終的な結果はほぼ同じではあるものの、そこにはわずかな差異がある。
「モノラルでエフェクト機材に通して、6秒間のホールリバーブの残響にエキサイターをかけたものをサンプラーに戻すことがある。 そのあとは一切エフェクトを使わなくて、ドライのままにしないとだめ。 『なんでそんな面倒なことをわざわざやるの?』って思う人がいるかもね。でも、それでポストプロダクションのコントロールがしやすくなるから、やる価値はある。 そりゃあ、ブレイクをリバーブに送るだけでもいいんだけど、それだと自分の好きじゃない感じで音声が増大するんだよね。 俺は、際限のあるウェット状態が好き」
「編集でロールにするドラムフィルがあるんだけど、俺が気に入っているのが、パッ、ブーン、デッ、ブーンって鳴るやつ。Denis Coffeyの“Scorpio”とかThe Headhuntersの“God Made Me Funky”みたいなファンクでよく使われてるんだよね。 個別のスネアとタムを使えば、パッ、ブーン、デッ、ブーンの短いバージョンにすることもできる。 それを納得がいくようにやるには、サンプリングした空気感がふたたび大切になってくるんだ。音の向こう側にある空間を含めることで、リアルなフィルになるからね。そうすれば、ファンクの元ネタから持ってきたような音になるんだよ」
完ぺきなEQ処理
うまく処理されたドラムンベースでブレイクビーツの音を決定づける大きな役割を果たすのが、EQだ。 Devの場合だと、それは、個性のあるネタを探すことになる。つまり、おもしろいEQの結果を得られるとわかるネタを探すということだ。 そこからは、足し引きのEQによる長い試行錯誤の作業になる。 自身のラジオ番組のひとつで、Devが60年代のブレイクについて触れていたとき、彼は頻繫に共同制作しているSebaと一緒に長時間かけてEQ処理をして、曲に使う準備ができたことを語っていた。
「ライドのブレイクが好きなんだけど、歯切れが良すぎてメインのブレイクに使えないと思ったやつがあってさ。でも、差し替えのブレイクとして使いたいと思ってた。 しばらくEQ処理をしていて、最終的にそれをスネアとハイハットに重ねて、中域の歯切れの良さを保ったまま、ヘヴィなキックを使ったんだ。それが、かなり良かった。 Sebaがそのトラックを何度か再生したあとに仕上げがあったんだけど、どうも良く聞こえなかったから、いくつかバージョン違いをやってみて、あるべき音にしようとしたんだよね」
「ときどきやることなんだけど、ブレイクをループさせたままにしておいて、フィルターとかを5分間いじりながら、リアルタイムでミキサー卓の作業を録音することがある。 その録音を聞き返して、リサンプリングするスライスを考えて、それをEQしたりもするね。 そうすることで、予想外の結果を得られるんだよ。 オールドスクールでしょ」
Paradox Radio Show(Vol. 38)
音の処理とエフェクト
「俺はブレイクをど真ん中で鳴らすけど、重ねたキックやスネアのトラックには別のリバーブをかけてる。 ステレオでモノラルをやるのが好きなんだよね。 キックドラムのリバーブにはRolandのリバーブラックを使っていて、ディレイとかアンビエント系エフェクトはTC ElectronicとAlesisのラックを使ってる。 ブレイクビーツの音楽には、それ以上要らないと思う。 ステレオでやってみたこともあるけど、数時間ですごく困ったことになったね。 階段の下にある棚にドラムが入ってるみたいな音になっちゃったから、モノラルに戻したよ。 単に個人的な好みだけどね」
Devの2022年は、忙しくなりそうだ。Paradox Musicからリリースする、自身にとって196枚目となるレコードには、“Streetbeat”と“Drum Throne”が収録。スリーブには、信頼をよせるサンプラーAkai S3000XLの写真が起用されている。
「Paradoxの12インチが、Samurai Music、Over/Shadow、Metalheadzとかのレーベルから出る予定だよ。あと、Sneaker Social Clubからはブレイクビーツの12インチ、Renegade Hardwareからはリミックス、SebaとParadoxの新作も今年はある。 200枚目の12インチの制作も進行中だけど、ヴァイナル製造問題が続いているから、いまのところ、出るのは来年かな。 3月にはライブセットを再開するんだ。ロックダウン後の世界に自分のCommodoreと一緒にステージに戻れるのがすごく楽しみ。 あのやり取りを早く味わいたい」
「ロンドンのRuptureってイベントに行けば、ブレイクビーツは死んでないことがわかる。 ファンクのドラム演奏はジャングルの大黒柱だし、これからもそれは変わらないね。 アンダーグラウンドのブレイクビーツが復活していて、すごくいい感じだよ。 音楽を作る人なら、ほかの制作者のやっていることをチェックして、最新のDAWでできることを知ることができる。 個人的には、ここ数年のクラブシーンでとくに驚いたことだね。全部のシーンにとっても、すばらしいことだよ」
FXの三角もち合いを徹底解説
どういうことか、説明します。
三角もち合いがブレイクした後は、 形成される前の流れを継続する ということです。たとえば、上昇トレンドのあとにアセンディングが形成されると、ブレイク後は上昇トレンド回帰する。つまり、上にブレイクするということです。安値を切り上げていますから、上昇する力が強いと判断できますね。ディセンディングの場合は、高値を切り下げているので、下げる力が強く、アペックスまで行き詰まるとそのまま下へブレイクします。
下降トレンドのときにアセンディングができるなど、三角もち合いが形成される環境はさまざまです。トレンド回帰型とはいえ、 逆方向へブレイクしてトレンド転換することもあります。 ですから、三角もち合いができたら、トレンド回帰すると決めつけるのではなく、このあと「上下どちらかにブレイクする」と考えておきましょう。
トレンド回帰型だが逆方向へブレイクすることもある
1.2. 三角もち合いの引き方
高値側と安値側のラインを2本引くと、自然に三角もち合いができます。ラインは、 斜めになることもあれば水平の場合もあります。 斜めなら、トレンドラインと同じですね。2本のラインが交わり、 アペックス(頂点)を作っていれば、三角もち合いがおのずとできる ということです。
・最初から三角もち合いを見つけようとしない
・ラインを引く習慣をつけよう
1.3. ライントレードの本質である
三角もち合いが発見できるということは、 しっかりとライン引きができている証拠 です。価格がラインにぶつかると、ブレイクや反転などの反応がありますから、どこでトレードしていいのかがわかるようになります。
つまり、三角もち合いを活用することは、 ライントレードの本質 なのです。
三角もち合いを見つけると、
・トレードポイントがわかる
・ほかのチャートパターンの発見につながる
2.三角もち合いの基本2つ
1.三角もち合いの「ブレイク」
2.ブレイク後の「ダマシ」
2.1. 三角もち合いのブレイク
三角もち合いを認識できていれば、上下どちらかにブレイクしますから、 トレンド発生の心構えができますよね。 「ブレイクした方向へポジションを持つ」というイメージがあれば、落ち着いてショートポジションを取ることができるでしょう。下降トレンドが出るのは想定内ですから、トレンドフォローのエントリーが可能になるわけです。
三角もち合いを見つけたら、 アペックス付近で「どちらかにブレイクする」 と覚えてください。
2.2. 三角もち合いのダマシとは
三角もち合いをブレイクしても、 トレンドが発生せず、逆に反転することがあります。 これが、ダマシです。下図を見てください。
ショートポジションを損切りしたあと、下げていきましたから、これは悔しいトレードになりますね。底でショートし、天井で損切りとなります。 エントリーもイグジットも失敗 ですから、メンタルにきそうです。
このように、アペックス付近にきたときに、 いつも1回できれいにブレイクするとは限らない のです。ブレイクと見せかけて反転し、何度か上下動したあとにブレイクしていくこともあります。このようなダマシがあるものと考えておきましょう。
とても簡単な方法は、 三角もち合いが形成される前の相場環境をチェックすること です。三角もち合いができる前の値動きにより、そのもち合いの意味合いが異なるからです。詳しくは後述しますが、ダマシは、 事前準備が可能で、ある程度防ぐことができます。
「ブレイクとダマシ」の両方を考慮する
3.三角もち合いの実践的な使い方
トレードでは、三角もち合いを見つけるというより、「いかにラインが引けるか」です。レジスタンスラインとサポートラインが引ければ、おのずと三角もち合いの発見が可能なことは、上述の通りです。ですから、 ラインをたくさん引くことが重要 です。
そして、 ラインを引くときのコツは5つ あります。
1. ネックライン の認識
2.片方を 水平ライン にする
3. 移動平均線 の傾きに合わせる
4. イニシャルレンジブレイクとは もち合う前 の流れを見ておく
5.2つ以上の 時間軸 を組み合わせる
3.1. ネックラインとして認識すること
水平ラインを引きましたが、Aがラインからはみ出ているので、いっけん間違いの気がします。しかし、間違いではありません。 プライスが反応している箇所に引くのがネックライン です。
反応するときに、 制動距離が長いと、ラインを少しはみ出して上下に長いローソク足が出る 場合があります。いつもぴったりと反発・反落をするわけではありません。ただし、Aの左右ではピッタリ反応していますね。ぴったり反応するのが基本ですが、Aのように一時的にはみ出ることもある、ということです。いつもはみ出しているとネックラインは引けません。
このような、 ローソク足を突っ切ったラインがネックライン です。
ローソク足を突っ切ると、 レジスタンスかサポートかわからない ので、ひとことでネックラインと認識すればいいのです。Aは、ダマシになったポイントともいえますね。ダマシは一時的にラインをはみ出すので、それも含めてラインを引けるようになりましょう。
このように、ぴったり反応している高値や安値だけを見つけるのではなく、ローソク足を突っ切るネックラインを引くのがコツです。そうすれば、 ダマシが発生した箇所も含めてラインを引くことができます。
3.2. 片方を水平ラインにする
ビギナーの方は、「片方を水平ラインにする」のがいいかもしれません。なぜかというと、 斜めのトレンドラインよりも、水平ラインの方が簡単に引けるから です。斜めのラインは、引き方によって角度が異なりますよね。ですから、サポートラインもレジスタンスラインも斜めにすると、変な形の三角形になるかもしれません。
高値もしくは安値のラインを水平にして固定してしまえば、もう片方の斜めのラインは、多少ブレがあったとしても、三角形はできますよね。ですから、 どちらかを水平ラインにすることで三角もち合いの精度を上げるができます。
3.3. 移動平均線の傾きに合わせる
特に、斜めのトレンドラインを引くとき、ローソク足のヒゲと実体のどちらに合わせるか迷いますよね。斜めの角度が少しズレると、 ラインが長くなるにつれて大きなズレになります。 それを防ぐために、移動平均線の傾きに合わせてみてください。
Bは、短期移動平均線(黄色)と中期(青色)は上向き、長期(赤色)は、下向きです。ですから、それぞれ移動平均線に合わせると、上向きと下向きのトレンドラインになりますね。 アペックス(頂点)はおのずとできます から、三角もち合いになります。
このように、 ローソク足の高値と安値を細かく見るのではなく、移動平均線の角度に合わせる のも、ラインを引くコツのひとつです。2本のラインが引ければ、三角もち合いは自然にできあがりますね。
3.4. もち合う前の流れを見ておく
三角もち合いの前は、 すでに下降トレンドが発生していました。
つまり、三角もち合いは 戻りの局面で形成された といえますね。ですから、三角もち合いを下にブレイクすれば下降トレンド回帰です。トレンドフォローの準備ができますね。逆に、三角もち合いを上にブレイクすると、下降トレンドが終了してレンジになるイメージができます。上か下のどちらにブレイクするかで、違う相場の流れをイメージすることができます。これは、 下降トレンドの戻り局面であると認識できているから です。
3.5. 2つ以上の時間軸を組み合わせる
三角もち合い含め、チャートパターンは、一つの時間軸で判断するのではなく、複数の時間軸を見て総合的に相場環境を把握するのが、テクニカル分析の基本です。 これを、マルチタイムフレームといいます。
そこで、上位足の1時間足をチェックしてみます。マルチタイムフレームは、 下位足と上位足を見ること です。
5分足の三角もち合いは、 1時間足の戻り局面で発生したもの だとわかりました。Aを下にブレイクすれば、「下降トレンド回帰」ですから、トレンドフォローのトレードがイメージできますね。逆に、三角もち合いを上にブレイクすれば、1時間足の下降トレンドが終了する可能性がありますから、トレンドフォローにはなりません。様子見をして戦略を立て直すなど、準備ができますね。
このように、下位足と上位足(今回は5分足と1時間足)をチェックし、 複数の時間軸で総合的に判断するマルチタイムフレームを活用してください。 引くラインによっては、三角もち合いではなく、他のチャートパターンになるかもしれません。どちらにしても、 マルチタイムフレームを意識できるとトレードの精度はかなり上がります。
4.三角もち合いの類似系フォーメーション
1.フラッグ
2.ペナント
3.ウェッジ
4.Y波動(ブロードニング、逆ペナント)
5.P波動(ペナント、トライアングル)
6.ダイヤモンド
7.レクタングル(ボックス相場)
順番に見ていきますが、どれも 形と名称はあまり気にせず「もち合い相場」である、 と考えてください。三角もち合いと、ほぼ同じものもあります。名前は重要ではありませんので、もち合いが行き詰まると「上下どちらかにブレイクする」ことにフォーカスしてください。
4.1. フラッグ、ペナント、ウェッジ
三角もち合い(アセンディング、ディセンディング、シンメトリカル)と何が違うかというと、 もち合いができる前に鋭い上昇がある点 です。「旗の持ちて」に見えますね。
一般的に、もち合いブレイク後は、 フォーメーションができる前と同じ方向へ進みます(コンティニュエーション)。 つまり、鋭い上昇のあとにフラッグやペナントができると、そのあとは上にブレイクするということです。
4.2. Y波動とP波動
Y波動は、 三角もち合いと逆の形 です。
Y波動は、 「ブロードニング」や「逆ペナント」 とも言います。
4.3. ブロードニングとダイヤモンド
ダイヤモンドは、 Y波動のあと値動きが膠着してP波動になること です。Y波動とP波動が組み合わさり、ダイヤモンドに見えることから、名づけられたのでしょう。下図で確認してください。
4.4. レクタングル
レクタングルは、「長方形」のことです。 ボックス相場やレンジ相場、もち合い など、呼び方はさまざまです。下記チャートで確認してみましょう。
短期トレンドのあと、レクタングルが形成されていますね。ブレイクしたらトレンド回帰し、それを繰り返しています。これまでのフォーメーションを同じように、基本は、 レクタングル前の流れが続くコンティニュエーション(継続型) です。
まとめ
アペックスができずに、2本のラインが並行ならペナントやレクタングルですし、拡大するならY波動です。どれも、方向性が決まらずレンジの状態であることで、 「レジスタンスラインとサポートラインを引く」 ことで発見できます。チャート分析の基礎なので、まずは、高値側と安値側にラインを引く習慣をつけましょう。
トレンドフォローのレンジブレイクと思ってエントリーしたらレンジ相場の中だった
ブログ
ドル円相場 2022年4月7日
学ぶべきこと
では損切りはどこにおくべきか?
わかりやすくなるまで待て
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【急深サーフ】シンペンでマゴチ!ぶっ飛び君をブレイクにフォールで【JUMPRISE】
シンキングペンシル(=シンペン)はミノーよりも飛距離が出て、ミノーとは異なるアクション(スイングやフォール)で魚を誘うことができます。
サーフフィッシングでは必須のルアーの一つではないかと思いますが、ここ1年かそこらはミノーでのヒラメゲームが楽しくて、シンペンは大分ご無沙汰でした。
しかし、一時期はシンペンばかり投げていた時期もありました。
今回は急深サーフである静岡サーフで、ジャンプライズのぶっ飛び君でマゴチが釣れたのでその時の状況やヒットアクションなどについて記事にしました。
海況と地形
河口が絡んだエリアで夕まずめに釣行。
強い流れの影響で流れ込みの正面は砂利の堆積で浅い場所・深い場所が形成されていました。
手前がプールのように掘れており手前と沖にブレイクがありました。
また、ハクらしきマイクロベイトが所々にいる様子でした。
ブレイクにボトムノックでマゴチ!
【ロッド 】SHIMANO EXSENCE ∞ S1000M/RF
【リール 】SHIMANO 18STELLA 4000XG
【ライン 】VARIVAS Avani Jigging 10×10 Max Power PE X8 #0.8 300m
【リーダー】VARIVAS イニシャルレンジブレイクとは Seabass Shock Leader Nylon 16LB.
【補足】
PE+リーダー ⇒ SCノット
リーダー+LURE SNAP STRONG #0 ⇒ イモムシノット
雰囲気抜群、隣でマゴチがっ…!
だんだんと暗くなってきましたが、これはまだまだ魚が出そうということで釣りを続けます。
ここで選んだルアーはこちら、
ジャンプライズの 『ぶっ飛び君95S』 。
冗談のような名前ですがシンペンの中でもトップクラスの飛距離を叩き出します。
このシンペン、ただ飛ぶだけでなくキャストフィールが良く安定して飛行します。
飛行だけでなく、巻き感やレンジキープ力もとても秀逸です。
シンペンをこれから使い始めるという人にはおすすめのルアーの一つです。
かけ上がりでマゴチがヒット!
具体的な攻め方としては、ブレイクとブレイクの間を左から右へ 「巻き上げ+テンションフォール」 していきます。
竿はやや立てて早めに何回か巻くことでシンペンをある程度巻き上げ、そして巻きを止めテンションをかけたまま ボトムに着底するまでフォールさせる を繰り返します。
特に、手前のかけ上がりがバイトポイントとなりやすいので要注意です。
少しずつずれてぶっ飛び君を通していきますが、20mくらい移動した位置でルアーを通すと手前のかけ上がりにぶつけるようにフォールさせると着底でヒット!
上がってきたのは… マゴチ !
「巻き上げ+フォール」で誘われたマゴチがかけ上がりでバイトしてきたのだと思います。
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